小阪裕司【「感性」のマーケティング】を読んで・・・
- 2010/03/20(Sat) -
「感性」のマーケティング 心と行動を読み解き、顧客をつかむ (PHPビジネス新書)/小阪 裕司



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 感性とは、美や善などの評価判断に関する印象の内包的な意味を知覚する能力と言える。これは非言語的、無意識的、直感的なものであり、例えば何らかの音楽に違和感を覚えるように人間に作用することもある。感性についての研究は古くは美学や認識論、また認知心理学や芸術学などで行われてきたものであり、歴史的には19世紀に心理学者フェヒナーが黄金比についての実験美学研究にその起源を求めることもできる。


WIKIより引用

 最近、一般的に「なんとなく良い」というものを狙って作り出したいと思っている。
だが、それはどういった方向性が正しいのだろうか、と疑問に思っていた。

この本を読んでいるうちに「あ、これってジャグラーと海物語のヒットの原因が明記されているかもしれない」という感覚を得た。







 筆者の考え方(本に記載されている事)、「感性をあつかうマーケティング」の方法が書かれている。
感性を見て、扱い、ビジネスを組み立て、狙い、取り組み、結果を出す。
これらが順をおって書かれている。

わかりやすく一例をだすと、例えば高級感のある車の感性からの訴求。どこかで聞いた事ある人もいるかもしれない。
高級車は性能が良いのは当たり前だが、それ以上に訴えかける必要な部分がある。
その一つがドアの開け閉め。
ドアを開ける時に重過ぎても軽すぎてもよくない。
「高級な車と感じるのはどういったものかの研究によると、普通にスッと閉まっては高級感がないのだそうだ。
最初はスッと動いて、いったんグッと重くなって、そのあたりからスーッと滑るように動いて、次に閉まるときには音が二重必要だと。
「バンッ」という音ではなくて「バックン」と言わないと、「ああ、高級な車だな」という感じがしない。」


こういった研究をしているのが「感性工学」というらしい。


他にも生理的な快以上に心理的な快を好む、など。
場合によっては、非合理的ゆえに意味不明に見えることも、商品だけを見るのではなくそれを購入する人を見る事で変わるマーケティングがある、というような話。
たしかに、オープンカフェとかって四季がある日本では雨や冬には生理的には不快だが、普通に流行っている。
それは生理的な快以上に心理的に「オープンカフェってなんとなくいいよね」という快があるから、という記述には納得するしかない。









 後半の章、「今、結果を出していくための三つの重要な取り組み」の中でジャグラーの事が頭に浮かんだ。
現在5号機でトップシェアを誇るジャグラーシリーズ。
なぜこうなったのか。

色々な人が色々な意見で現在の理由を述べてはいるだろうが、個人的に完全納得をする理由というのが見つからなかった。
同様に、海物語についても完全に納得のする理由とならなかった。

両機種共に自分が好んで打っている機種だけに、なぜこうなったのかという理由を突き詰めたく長年考えている。
そして糧として自分でもそういった機種を世に出したい! という野望。

今までは自分で行き着いた理由に対して無理やり納得していた。
だが、もっと理論的な考え方がなければ再現をする方法があやふや。
闇雲に数を撃つだけでなく、正しい方向性に進む道標がない状態だった。

しかしこの本に重大なヒントがあった!








 大きなくくりとして、重要な事は「感性脳」というもの。
感性脳とは、顧客にとって「なんとなく良い」と感じる事。

つまり現状のジャグラーで言えば「なんとなく勝てる」と思わせる事が出来ている事が現状を示している。
ではなぜそうなったのか。

「伝道力」
これはここがいい、という事をいかにして伝道するか。
伝道とは伝達とは違い「道を伝える」と書く。
ただ伝えるだけでなく、導いてやる事が重要。
個別の感性に対応するのではなく、感性の育成の中心は伝道力と筆者は言っている。

時代がどんどんかわっていくなか、変わらない事でカッコたる地位を得たジャグラー。
ここがぺカればいいですよ!という事を伝え続け、時代に流される事なく変わらなかった。
ひたすらに伝え続けた結果が今。


「感性脳を育てる」
人はいいものを体感すると、脳がそれを記憶してそれ以下と感じるものを「なんとなく悪い」と思ってしまう。
それは、専門家ならば「ここの照明が暗い」とか「BGMが大きすぎる」とか気づく所でも、一般の顧客は意識しないで感覚として受け取ってしまう。
ジャグラーは最初から今まで基本の仕様が変わらない。
他の機種があっちこっちと新スペックなどで様変わりしても変わらない事により、ジャグラーにおける感覚脳が育っていっている。



「人間的なコミュニケーションに大切な2つ」
人間ではないけれど・・・
1、単純接触の原理
2、自分のことを語る

単純接触とは、商談相手が1年に一度しか会わないような人だと、その間にビジネス以外の人間的な付き合いがなければ久しぶりに会ったときには「最近どうですか?」と様子を伺うところからスタートする。
これが、ビジネス以外で、例えばメールなどでちょくちょく連絡を取るとする。
その内容はビジネスではなく人間的な「最近ペットを飼いました」のような自分を語るような内容。
そうすると、実際に会うのは1年ぶりとかでも、身近な存在として再開が出来る。

ジャグラーは、ここ数年常にホールにあった。
それこそ4号機の技術介入時代から。
単純接触を行い続けている唯一の機械かもしれない。



その他にもジャグラーにあてはまる内容がいくつもあった。
これが理論的なのかといえばわからいが、他のヒット商品やサービスと合い通じる部分があるという証明が出来る事がとても大きい。
「時代の風がふいた」とか「波に乗った」というなんとなくの理由を明白に出来る。

理由が明確に出来れば、それを狙う事が出来る可能性が飛躍的に上昇する。








 「つべこべ言わずに面白い機種をつくれよ!」

そういうツッコミが聞こえそうだが・・・
性格的に何かにつけてもこういった理由を求めてそれを追う事を目標としてしまう。
だけど、実際この業界にはそういった考えをしている人間、特に開発側が少ないのでは、と疑問に思う。

それこそ感性のみで、なんとなく面白いものを求めている気がする。
ネットの世界ではないが、しっかりとしたソースがなければ理由がはっきりとしていない。 つまりなんとなくやっているだけ。
必ずヒットする商品の方向性があるはず。  それを考え、探す事を自分の命題として本を読んでいる。

しかし、残念な事にこうやって自分で少しずつ導き出す答えへの途中式を話す相手がほとんどいない。
この意見に対し、紳士に話し合い間違いを正してくれるような上司が欲しい。 
そういう人とともに働きたいなぁ
 
別に愚痴ではないです。 ただの希望です。
そういう事は人頼みではなく、自分で学んでいくのが一番の得作かもしれないが・・・


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コメント
-NoTitle-
いいなぁ 溜まっている読んでいない本があるとか・・
残りのエコポントはこの可哀想なおじさんに使おう!!

大貫隆さんの"イエスという経験"か"イエスの時"
それならどちらでも喜ぶので( ´⊿`)y- 

このままだとサックリと逝って、燃やしたり何やリと色々と資源の浪費が・・
エコしましょう^^!サックリと燃やされないように^^! エコだと思って^^!


ああ・・そうだ!うちでアルバイトする(笑
求める上司になれないと思うし・・
なにより時給がちり紙のような感じですが( ´・ω・`)
2010/03/20 02:23  | URL | 40acrs #dFAVMnKc[ 編集] |  ▲ top

-NoTitle-
旦那> まだまだ買いたい本がいっぱいあるので恵めませんw
社会人になって、時間が規則的に動くので本を読む時間をとれるんですよね! まだまだ読みます!
アルバイト!? ちり紙じゃなくて諭吉さんが書かれている紙ならがんばりますw
2010/03/21 21:07  | URL | イプシ #-[ 編集] |  ▲ top


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