村上春樹【海辺のカフカ】【世界の終わりとハードボイルドワンダーランド】を読んで・・・
- 2010/02/20(Sat) -

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)/村上 春樹



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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)/村上 春樹



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 「1Q84」が発売され、即大人気となりニュースなどで取り上げられていた。

が、いままで村上春樹の作品を一度も読んだ事がなかったので、いきなり新作に飛びつくよりは過去の作品を一度読んでみたい、と初めて村上春樹に興味をいだき、それ以降何作品か読んでみた。

村上春樹が好きな人からの意見としては「暗いけどそこにハマル要素がある」というような意見を聞いたが、個人的には読んだ感想は「読み終わった時にモヤモヤする・・・」というあまり好感の持てない感想だった。





 現代日本文学として国内だけでなく海外にも名のとどろく作家として、第一人者で上げられるであろう村上春樹。
その魅力と展開する文学とはいったいなんなんだろうか。
以下はWIKI【村上春樹】の作品の特徴の引用である。


平易で親しみやすい文章は村上がデビュー当時から意識して行ったことであり、村上によれば「敷居の低さ」で「心に訴えかける」文章は、アメリカ作家のブローティガン とヴォネガットからの影響だという。

また隠喩 の巧みさに定評があり、斎藤環 は「隠喩能力を、異なった二つのイメージ間のジャンプ力と考えるなら、彼ほど遠くまでジャンプする日本の作家は存在しない」と評している。

一方、文章の平易さに対して作品のストーリーはしばしば難解だとされる。
村上自身はこの「物語の難解さ」について、「論理 」ではなく「物語 」としてテクスト を理解するよう読者に促している。

一辺倒の論理的な読解ではなく、「物語を楽しむ」ことがなによりも重要なことだという。

また、物語中の理解しがたい出来事や現象を、村上は「激しい隠喩」とし、魂 の深い部分の暗い領域を理解するためには、明るい領域の論理では不足だと説明している。

このような「平易な文体で高度な内容を取り扱い、現実世界から非現実の異界へとシームレスに(=つなぎ目なく)移動する」という作風は日本国内だけでなく海外にも「春樹チルドレン
」と呼ばれる、村上の影響下にある作家たちを生んでいる。

なお村上が好んで自身の物語に使用するモチーフに「恋人(妻)の失踪」があり、長編、短編を問わず繰り返し用いられている。




「海辺のカフカ」と「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の2作品を例にとると、どちらも2つの主人公の物語が平行して進んでいく。

その途中で「この2つの物語は最終的に繋がるんだろう」と予想は出来るものの、「いったいこの先どういった展開になるんだろう」という思いでグングンと読み進めてしまう魅力が満載である。

世界観として、一つではなく二つで進む事によってステレオ化された想像力が現実とのボーダーを破壊しようとするのだろう。

主人公にクセをつけた設定ではなく淡々としている事が、周りで起こっている事のスピードとのギャップを引き起こす事も要因となっているのかもしれない。

読みすすめている時は熱中する。








そして読み終わる。  

その時に思う事が「ここで終わってしまうのか」という感想だ。

印象として、物語が難解でわからずにモヤモヤするというわけではなく、完結した際に残った謎や経過が多すぎる。
終わったのはいいんだけど、他の事はいいの? みたいな感想になる。


上の引用にもあるが、「論理」ではなく「物語」として理解するようにという村上春樹自身の言葉のように終わったという意識は持てるが、どこか読み物として完全完結という意識がもてない。

現実でも自分以外の事柄の全ての謎が解かれる事はなく、何かしらモヤモヤとしていても自己完結する事があるが・・・
それを良しとするかどうかは性格的なものなのだろうか。


小学校で好きな教科は算数(数学)で嫌いな教科は国語だった。
テストの問題の形式だが、算数では答えが必ず決まったものとなるが、国語では必ずしも決まったものにならない。
「この作者が一番伝えたかった事は?」「要点は?」という問題にも、必ずしもそれが正解なのか?と疑問に思ってしまうからだ。

性格的に、「これはこうである」とはっきりとして一つの答えが好ましい。
だからこそ、村上春樹の作品の完結の仕方が好ましくないのかもしれない。



「それが文学だ」と言われれば何も言い返す事は出来ない。
それに、読む人によってどういった形式が好きか嫌いかがわかれる事は自然の事だ。
村上春樹の作品が素晴らしいか素晴らしくないか、それを個人の観点のみで批評する気はない。
ただ、性格的に村上春樹の作品が好ましくないだけだ。

読み進めている時はとても好きなんだけれどね・・・




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コメント
--
1Q84はまだ読んでないですが、それ以外はずいぶん前に一気読みしちゃいました…
たしかにスッキリは終われない作品が多いですよね…

人間味に溢れてるようで非現実…みたいな…


記憶には残りにくいけど飲み込まれやすい。そんな不思議な作家さんだと思ってます(^-^)
2010/02/20 12:25  | URL | きち吉 #-[ 編集] |  ▲ top

-NoTitle-
きち吉さん> 村上春樹作品って、かなり好みがわかれるんですよね。
これが文学なんだ!と言われたらそれまでなんですけど、個人的にはあんまり読んでいて引き込まれないです^^;

でも読まず嫌いはよくないので、機会があればまた読んでみます!
2010/02/22 00:08  | URL | イプシ #-[ 編集] |  ▲ top


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